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zoom RSS ○ 洋菓子店 コアンドル

<<   作成日時 : 2011/09/26 02:41   >>

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 東京は中目黒に店を構える洋菓子屋、“コアンドル”を舞台に、ひとりの新米パティシエールの成長と、元・伝説のパティシエの復活の物語を綴ります。江口洋介×蒼井優。蒼井優の牽引力が光る、蒼井優らしい主演映画。

 今作で蒼井優は上京してきたばかりの田舎者キャラを演じる。訛りが残り、始めちょっと挙動不審な動作が目立つ、キモ可愛らしい女の子。実年齢よりだいぶ若い人物を演じている気がします。パッケージからいつも笑顔の天真爛漫なキャラを想像してしまうけれど、大喧嘩したり激怒したり睨んだりも本当に多い、蒼井優の演技力全開の良キャラです。

 話はそんな蒼井優が演じる“なつめ”の成長を中心にして進みます。ひとりの人物の視点で進むので観やすい。恋人を追って来た、それだけの理由の上京だったけれど、行く場所の無い寂しさと、仕事というものに対しての“少しのプライド”を刺激されて、なつめは洋菓子職人の道を進み始めます。

 プロの仕事とは一体何か?というテーマが根底にある話。社会人としては未熟な なつめだけど、人間的に強い面を沢山見せていると思います。嫌いな人にもちゃんと挨拶できたり。好き・嫌いで仕事をしない、その当たり前な強さに惹かれます。なつめは先輩とすっごい仲が悪いんだけど、この二人の関係は最高です。お互いに目標を持ち、お互いに真剣でいられる。そんな仕事場であれば、このくらい仲の悪い人が同僚にいても良いかもって思えてしまう。

 ケーキ、洋菓子、洋菓子店の“華やかさ”が前面に出ていて、映画全体的にも映像美に拘った作品と感じる。そうやって最初は世界の華やかさばかり見せるけれど、洋菓子店の仕事はだんだんと過酷でストイックになっていく。華道・茶道に通ずるような作法の世界、みたいなものが垣間見える。洋菓子職人の仕事って職人と呼ぶだけあって日本人の持つ“求道心”に通ずる一面がある様な気がしました。

 出来上がったケーキが陳列されると、それはまるで美術館の展覧物の様。なぜ洋菓子はそこまでに見た目華やかでなくてはいけないのか?それは江口洋介演じる“十村”が、過去になぜ“伝説のパティシエ”と呼ばれていたか、に答えがあります。

 江口洋介×蒼井優というダブル主演の話ですが、ラブストーリーではない。十村がなつめを気にかけていたその理由、一方で「鹿児島に帰れ!」ってしつこく言っていた理由が同じなのが面白い。
 ラブストーリーではない、のだけど振り返ればそれが“淡い恋”であったことがわかるラストが良い。進むために踏ん切りを付けた事を感じさせる、語らぬ終わり方がそれこそ洋菓子のような後味を残す。


 コアンドルに訪れる危機。伝説のパティシエと呼ばれた男が、なぜパティシエを辞めてしまったのか。恋人と仕事、なつめの選んだ道とは。とてもスタンダードなテーマと流れだけれど、映像美と演者の人間味あふれる演技が飽きさせない、とても見やすい良作だと思います。


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