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zoom RSS ○ ソラニン

<<   作成日時 : 2011/09/30 03:46   >>

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 夢を追うバンド活動と社会の現実、その間で揺れる同棲生活をテーマにした同名漫画の映画化。宮崎あおい×高良健吾。ASIAN KUNG-FU GENERATIONが漫画中の同タイトル曲「ソラニン」を実楽曲化した。

 いつもボーカル・後藤正文が作詞を手がけるアジカン。唯一の別者作詞曲が「ソラニン」になりました。アジカンとソラニンの組み合わせは決して後付けではなくて、ソラニンのタイトル自体がアジカンのアルバム「ソルファ」から生まれている、というエピソードがあるそうです。物語内のバンド活動も、成功といえる活動をするアジカンが、なぜかいつも匂わせるインディーズっぽい世界観・スタイルに通ずるものがある。
 映画主題歌になっているアジカンの「ムスタング」のタイトルはエレキギター、フェンダー・ムスタングから。高良健吾演じる種田のギターがムスタング。
 高良健吾は既にアジカンのmusic clip「新世紀のラブソング」に出演、共演歴があったりしました。ソラニンでは優男な役を演じている高良健吾ですが、「フィッシュストーリー」では同じバンド・ボーカルながらパンクなロッカー役を演じています。一見しただけではちょっと同一人物とは思えない。

 スリーピースなバンドのドラムは桐谷健太。ベースがサンボマスターのベース、近藤洋一。この人が本当に良い。新しい役者さんかな?って思っちゃう。人気邦画俳優です、って言っても騙される。「デブがベースやってますけど何か?」の台詞が意味深い。


 物語はある意味大きな裏切りのない、スタンダードな話だと思う。CMの打ち方が悪くて、種田の恋人、主人公・芽衣子=宮崎あおいがギターを取る姿、その理由までまるわかりのCMだった。劇場予告などは物語展開の9割が詰まったダイジェストですらあった。実際に観てみての驚き、裏切りはまったく無いんじゃないか。いつもレビューで極力ネタバレを避ける僕だけれど、薦める為には逆に内容に踏み込んでしまったほうが良いと思う。

 個人的には「事故死」を起承転結の“転”にするのはあまり好きではない。あまりに予定調和というか。作り話感がなぜか増幅される。ソラニンはとても現実的な、夢追い・社会・同棲生活の抱える問題を浮き彫りにしているだけにさらにそう感じる。しかし、この物語はそれで良いのかもしれない。夢を追い続ける、追うのを止める、嫌な職場を辞める、一緒に暮らすのを止めて別れる。現在進行形の人達に“もし、そうなったら”という色んな想像を、この物語がさせてくれるのかもしれない。現代を舞台にした”童話”の位置にある話に思える。


 変に楽曲や企画で押していない所も良い。宮崎あおいの歌で終わる締めだけれど、まるまる一曲聞かせるわけでもなく、あくまで演出に留めているのが良い。
 ライブ前の緊張感であったり、ライブ中に浸るなんらかの感傷であったり。物語の主軸以外に魅せようとしている部分は多くあると思う。
 舞台となる多摩川駅周辺・多摩川河川敷の風景も良い。訪れた事のある人は既知感をたっぷり感じると思う。話の主軸よりも河川敷での会話等、些細なシーンほど印象に残る。
 
 
 付き合いへの絶望、別れの歌に感じる「ソラニン」の歌詞の真意、綴られた想いは何だろうか?それを考えるのもひとつのテーマである。解釈は人それぞれで良いと思うけど、僕は「離れたとして後悔するな、それは過去の選択とは無関係だ」っていう、ひとりになった芽衣子を支える詩にも感じました。


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