月ノ浦執務室

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zoom RSS ○ いけちゃんとぼく

<<   作成日時 : 2011/09/14 19:36   >>

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 謎の生き物「いけちゃん」と、小学生の「ぼく」の話。子供向け、ファミリー映画、なんだけど、「いけちゃん」の声を蒼井優があてているので、「なんで蒼井優?」と、騙されたつもりで観て、まんまとちゃんと見た。

 唐突に「ぼく」のそばにいる生物「いけちゃん」。大人がこの映画を観れば多分、「いけちゃん」の正体はわかる。子供は謎の生き物として観るんだろう。そして、「ぼく」を等身大、よりちょっと変わった、程度の小学生と観るだろう。いや、しかしながら、どちらかというと、この「ぼく」の方が変わり者だ。いないよ、こんな小学生。

 妙に哲学的で、人生というものを見据えた「ぼく」。想像力が豊かで、いつも必死に戦っている。自分なりに「これが正しい」っていう、進むべき道を持っている。なんだこの子供は。

 でも、自分の子供のころを思い出せば、自分で自分のことを「未熟」、とか、「無知」、なんて感じていなかったかもしれない、と思った。子供である自覚は当然あったはずだけど、何が大人かはわかっていなかったはず。だから、何が子供かだってわかっていなかっただろう。自分なりに「正しい」って思っていた何かがあったし、自分は間違ってるなんて「子供だからこそ」思っていなかった。まったくもって変な子供なりの「正しさ」。それはわりと、哲学に近いのかもしれない。

 なんて深読みすると、意外にこの「ぼく」と「ぼく」の見る世界を、子供は近しい存在に感じるのかなって思った。そうしてこの映画は「子供なりの哲学」を、やんわりと広げていくのかもしれない。


 空き地での決闘のくだり、はちゃめちゃだけど、すごいいい話。このウヤムヤにされたようで、大事なことがしっかり理解できる展開。大好きです。

 
 「いけちゃん」の「ぼく」への愛が切ない。自分が「いけちゃん」だったらと思うと泣ける。寄り添うことしか出来ない存在だけど、そこには無償の愛があります。最後の方、「いけちゃん」の語りから別れが始まるんだけど、うん、「いけちゃん」は蒼井優じゃないと駄目だったな。蒼井優はここで、特別な人でありながら未熟な子供である「ぼく」に対して、感情を抑え多くを隠しつつ気持ちのすべてをぶつける、という、ものすごく難しい役どころを求められる。しかも声だけで。それを、十二分にこなす蒼井優。観てみて、この役に蒼井優が抜擢された訳がちゃんとわかりました。

 子供時代の切ない別れのお話であり、大人の愛の話でもある、本当に不思議なお話です。


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